ビル管理士試験 H29年 問129 問題と解説

 問 題     

排水通気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 間接排水管の口径が100mmの場合の排水口空間は、最小150mmである。
  2. 排水ポンプは、排水槽の吸込みピットの壁などから200mm以上離して設置する。
  3. 管径125mmの排水横管の最小勾配は、1/150である。
  4. 伸頂通気方式の排水横主管の水平曲りは、排水立て管の底部より2m以内に設ける。
  5. 雨水ますの流出管は、流入管よりも管底を20mm程度下げて設置する。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(1)で、間接排水管の管径と排水口空間との関係は、以下の通りです。


※ ただし、飲料用貯水槽等の間接排水管に設ける排水口空間は、管径に関わらず最小150mmとする。

よって、(1)は正しい記述です。

(2)も正しい記述です。選択肢としてたびたび登場する文章なので、数値を覚えておきたいところです。

(3)で、管径と排水横管の最小勾配との関係は、以下の通りです。

よって、これも正しい記述です。

(4)に関して、伸頂通気方式の排水横主管の水平曲りは、排水立て管の底部より3m以内に設けてはならない、と規定されています。「2m」が誤りで「3m」であるのもそうですが、「設ける」の部分も誤りで、「設けてはならない」という点も注意してください。

(5)は正しい記述で、雨水をスムーズに流すために、管底を20mm程度下げます。

この問題はどの選択肢についても頻出で、正確な数値を覚えておく必要があります。また、(1)や(3)の解説でも示したように、今回出題されていない管径のパターンについてもできるだけ押さえておきたいところです。

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