ビル管理士試験 H29年 問95 問題と解説

 問 題     

鉄筋コンクリート構造とその材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 梁(はり)に入れるせん断補強筋をあばら筋という。
  2. 直接土に接する床において、鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、4cm以上としなければならない。
  3. コールドジョイントが生じると付着性が低下し、構造上の欠陥になりやすい。
  4. 鉄筋コンクリート用棒鋼SD294Aの記号中の数値は、降伏点強度を示す。
  5. 床のコンクリート厚さは、一般に10cm程度である。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(5)について、定義で決まっているわけではありませんが、床のコンクリートの厚さは一般に13~20cm程度といわれています。過去にこの数値として出題されたこともあるので、余裕があれば覚えておくとよいかもしれません。

また、(2)は正しい記述ですが、直接土に接するか接さないかで、かぶり厚さ(鉄筋とコンクリート表面との距離)の数値は次のように変わってきます。これは頻出なので、重要事項としてぜひ覚えておくことをお勧めします。

  • 直接土に接する壁、柱、梁、床 :かぶり厚さ4cm以上
  • 直接土に接しない耐力壁、柱、梁:かぶり厚さ3cm以上
  • 直接土に接しない非耐力壁、床 :かぶり厚さ2cm以上

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