ビル管理士試験 H25年 問178 問題と解説

　問 題　　　　　

防除に用いる機器類に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1. ULV機は、高濃度の薬剤を少量散布する薬剤散布機である。
2. ミスト機は、汚水槽、雑排水槽等の蚊やチョウバエの成虫の防除に多く使用される。
3. 手動式の散粉機は、隙間や割れ目などの細かな部分に使用するときに便利である。
4. 煙霧機より噴霧機の方が、噴射できる薬剤の粒径が小さい。
5. ローラ式の粘着クリーナは、イエダニや室内塵性のダニなどの簡易的な調査に用いることができる。

　解 説　　　　　

正しくは、噴霧機より煙霧機の方が、噴射できる薬剤の粒径が小さいです。

「煙霧」と「噴霧」の言葉から、煙霧は「けむり」なので、気体のように小さい粒子で、噴霧は霧吹きなどでも使われるように、細かい液体くらいの粒子、というイメージがあれば答えられます。より具体的には、噴霧機が100～400μmの粒子、煙霧機が0.1～10μmの粒子を扱えます。