問 題
ネズミ用の薬剤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ブロマジオロン製剤は、動物用医薬部外品として承認されている。
- シクロヘキシミドは忌避剤で、かじり防止などの目的で使用される。
- クマテトラリルなどの粉剤は、餌材料にまぶして、毒餌として利用することができる。
- ジフェチアロールは、第2世代の抗凝血性殺鼠剤(さっそざい)である。
- リン化亜鉛は、致死させるために、複数回摂取させる必要がある。
正解 (5)
解 説
殺鼠剤は大きく「抗凝血性殺鼠剤」と「急性殺鼠剤」に分けられます。
抗凝血性殺鼠剤は遅効性であるため、連日摂取させることが必要となります。一方、急性殺鼠剤は1回の経口摂取でネズミを致死させることができます。
殺鼠剤の代表的な成分は次のとおりです。
【第1世代の抗凝血性殺鼠剤】
- ワルファリン
- フマリン
【第2世代の抗凝血性殺鼠剤】
- ジフェチアロール
【急性殺鼠剤】
- シリロシド
- リン化亜鉛
【動物用医薬部外品】
- ブロマジオロン製剤
以上を踏まえて、選択肢を見ていきます。
(1)は正しいです。ブロマジオロン製剤は、実際には第2世代の抗凝血性殺鼠剤であるものの、防除用医薬部外品として承認されていないため、この試験では「第2世代の抗凝血性殺鼠剤」という扱いではなく「動物用医薬部外品」という呼び方で扱われます。
ブロマジオロン製剤に関して押さえておきたい知識が2点あります。まずは、上記の通り「動物用医薬部外品」である点です。そして、動物用医薬部外品なので(防除用医薬部外品でないので)、建築物衛生法に基づく特定建築物内で使用できないという点です。
(2)も正しいです。シクロヘキシミドは殺鼠剤ではなく、記述の通り忌避剤です。たとえば電気配線にこれを塗っておけば、その配線がネズミにかじられなくなる、というような効果が期待されます。
(3)も正しいですが、これはマイナーな知識であるため、スルーして構わないと思います。
(4)も正しいです。解説の冒頭に記載した通り、ジフェチアロールは第2世代の抗凝血性殺鼠剤です。
(5)が誤りです。解説の冒頭に記載した通り、リン化亜鉛は急性殺鼠剤です。そのため、1回の経口摂取でネズミを致死させることができます。
以上から、正解は(5)となります。

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