ビル管理士試験 H24年 問57 問題と解説

 問 題     

床面積20m2、天井高2.5mの居室に、2人が在室し、換気回数1.0回/hの換気がされている。定常状態におけるこの室と外気との二酸化炭素濃度差の値として、最も近い値は次のうちどれか。

ただし、室内は完全混合(瞬時一様拡散)とし、一人当たりの二酸化炭素発生量は、20L/hとする。

  1. 0.8ppm
  2. 400ppm
  3. 800ppm
  4. 1,250ppm
  5. 2,000ppm

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

室と外気との二酸化炭素濃度差を求めるので、つまりは室内の人によってどれほどの二酸化炭素が発生したかを答えれば良いです。つまり、空気中に自然に含まれている二酸化炭素については中も外も同じ量であるため、考慮しなくていいことになります。

一人当たりの二酸化炭素発生量は20[L/h]なので、2人在室していると40[L/h]になります。また、床面積20m2、天井高2.5mの居室ということは、部屋の空間の大きさは

20×2.5=50[m3]=50×103[L]

です。

換気回数は1時間に1回なので、部屋の体積がそのまま1時間あたりの換気量となります。よって、求める答えは、

40÷(50×103)=8×10-4

となり、これを百万分率(ppm)にするので、

8×10-4×106=800[ppm]

となります。

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