問 題
体温調節機能に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。
生体は、体内における産熱と放熱が平衡を保ち、一定の体温を維持している。産熱機能は、( ア )などによって制御されている。放熱機能は、発汗、( イ )等によって調節されている。
- ア イ
- 筋弛緩 血液循環
- 基礎代謝の増進 尿産生
- 筋弛緩 交感神経の興奮
- 基礎代謝の増進 血液循環
- ふるえ 尿産生
正解 (4)
解 説
熱産生と熱放散の問題です。
( ア )のところは産熱機能なので、選択肢の中で身体を温める方向性のものを選べばよいです。
まず、「筋弛緩」は筋の緊張を緩めるものであり、熱産生には結びつきません。「基礎代謝の増進」は摂取した食物を代謝することでエネルギーに変換することなので、熱を生んでいます。また、「ふるえ」も寒いときに筋肉をふるわせて身体を温めるので、熱を産生します。
よって、( ア )には「基礎代謝の増進」または「ふるえ」が入ると考えられます。
( イ )のところは放熱機能なので、体温が下がる(身体が冷える)方向性のものを選べばよいです。
まず、「血液循環」が増進すれば血管が拡張して血管の表面積が拡がるので、熱放散を促進します。一方で、腎臓で「尿産生」を行うのは体温調節とは関係がありません。また、「交感神経の興奮」は血管が収縮して血液循環を抑制するため、熱放散どころか、むしろ熱産生に寄与します。
よって、( イ )には「血液循環」が入ります。
以上から、
- ア:基礎代謝の増進 or ふるえ
- イ:血液循環
となるので、正解は(4)です。
本問の類題として、2020年 問22があります。必要に応じて確認しておいてください。
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