問 題
ヒトと水に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 身体全体の水分の収支として、尿や汗などにより排出した水分を補うのは、飲料による水分、食物中に含まれる水分、そして体内で生ずる代謝水である。
- 体重の1%以上の水分の欠乏があると喉の渇きが出現する。
- ヒトは、食料がなくても飲料水があれば数十日生きることができる。
- 成人のヒトにおいて、体重の約2/3は水分からなる。
- 体内では細胞内液より細胞外液の方が多い。
正解 (5)
解 説
(1)は正しいです。身体から出ていく水分は尿や汗であり、入ってくる水分は飲食や体内での代謝によるものです。
(2)も正しいです。水分の欠乏率が体重の1%になると、喉の渇きを感じるようになります。水分欠乏率さらに上がると、もっとひどい脱水症状が現れます。それらについては2020年 問40の解説をご確認ください。
(3)も正しいです。ヒトは水分を摂取しないとすぐに死んでしまいますが、水分さえあれば、食料がなくても数十日程度生き延びることができます。
(4)も正しいです。一般成人における体内水分量は、体重の約2/3(60~70%)です。
(5)が誤りです。体液のうち、細胞内液は約2/3、細胞外液は約1/3です。よって、細胞内液のほうが多いです。
以上から、正解は(5)となります。
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