ビル管理士試験 H23年 問92 問題と解説

　問 題　　　　　

下の図は、賃事務所の基準階の平面型を示している。この建築物の計画と設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1. この平面は、片寄せコア型である。
2. この平面型は、高層建築物に多く用いられる。
3. この平面型は、床面積が大きくなると、コア以外に避難施設・設備シャフトが必要になる。
4. この平面型では、重心と剛心を一致させ、偏心を防ぐ計画が必要である。
5. 基準階のレンタブル比は、(基準階の貸事務室面積/基準階の床面積)×100[%]で求められる。

　解 説　　　　　

図のようにコアが寄っているこの型は、(1)にある通り、片寄せコアと呼ばれます。このタイプで(2)の通り高層にしてしまうと、コア部分が一方に寄ってしまい、重心がずれてバランスが悪くなってしまいます。

そのため、片寄せコア型は高層建築物には向きません。