問 題
光と照明に関する用語とその定義との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 照度 :単位立体角当たりに入射する光束
- 輝度 :観測方向から見た見かけの面積当たりの光度
- 演色性:基準光で照らした場合の色をどの程度忠実に再現しているかを判定する指標
- 保守率:照明施設をある期間使用した後の作業面上の平均照度と初期平均照度の比
- 色温度:黒体(完全放射体)を熱したときの絶対温度と光色の関係に基づいて数値的に示される光の色
正解 (1)
解 説
(1)、(2)に関して、照度と光度と輝度の違いはよく問われるので、正確に区別して覚えておく必要があります。
照度は、単位面積当たりに入射する光束のことで、単位は[lx](ルクス)です。
光度は、単位立体角当たりから放出される光束のことで、ある方向での光の強さを表します。光度の単位は[cd](カンデラ)です。
輝度は、光度を観測方向から見た見かけの面積で割った値で、輝度という名前の通り光源の輝き具合を示すものです。輝度の単位は計算式そのままに、[cd/m2]となります。
よって、(2)は正しいですが、(1)の「立体角」という部分が誤っています。ここを「面積」に直せば正しい説明文となります。
以上から、正解は(1)です。
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