問 題
空気汚染物質の特性を表すア~エの記述のうち、ホルムアルデヒドの特性を表すものの組合せとして、最も適当なものは次のうちどれか。
- ア 常温で無色の刺激臭を有する気体である。
- イ ヒトに対して発がん性がある。
- ウ 一酸化窒素と結合し、二酸化窒素と酸素を生成する。
- エ 非水溶性である。
- アとイ
- アとウ
- アとエ
- イとウ
- イとエ
正解 (1)
解 説
アについて、ホルムアルデヒドは常温で無色の、刺激臭を持つ気体です。よって、これは正しいです。
イについて、ホルムアルデヒドはヒトに対して発がん性が認められています。よって、これも正しいです。
ウについて、一酸化窒素が二酸化窒素になるのは酸化反応ですが、ホルムアルデヒドは酸化性を持たないので、これは不適当です。むしろ、ホルムアルデヒドは酸化性ではなく還元性を有しています。よって、ウは誤りです。
エについて、ホルムアルデヒドは水やアルコールに溶けやすいです。よって、エも誤りです。
以上から、正しいのはアとイなので、正解は(1)となります。
ホルムアルデヒドの特徴は多く、選択肢にあるもの以外にもぜひ覚えておいてほしいものがあるので、以下にまとめます。
- 常温で無色の刺激臭を有する気体である。
- 水やアルコールに溶けやすい。
- たばこ煙中に存在する。
- 粘膜に対する刺激が強い。
- シックハウス症候群の発生要因といわれる。
- 発がん性が認められる。
- 建築物衛生法で室内の基準値が定められている(0.1mg/m3以下)。
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