問 題
建築物環境衛生管理基準及びそれに関連する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 建築物衛生法による気流の管理基準値は、0.5m/s以下である。
- 空気環境管理項目の中で、気流は不適率が高い項目の一つである。
- 極端な低気流状態は好ましくなく、ある程度の気流は確保すべきである。
- 冷房期における節電対策などで、居室内に扇風機を設置することで、局所的に気流の基準値を超えることがある。
- 気流の改善方法に、間仕切りの設置や吹出口風量のバランス調整がある。
正解 (2)
解 説
(2)に関して、空気環境管理項目の中で不適率が高い項目は、「二酸化炭素の含有率」と「相対湿度」です。それ以外の項目(気流含む)は、高い達成率(不適率が数%以下)を保っています。
二酸化炭素の含有率が高めになる理由は、建築物の気密性が高くなっていて自然換気が期待できないことや、事務所内の人口密度が高いために呼吸によるCO2濃度上昇などが考えられます。
相対湿度の不適率が高い理由として、冬になると外気が乾燥する(=湿度が低くなる)ので、加湿装置などをうまく使わないと建築物内の湿度が基準(40~70%)を下回ってしまいます。
以上から、(2)の記述が誤りなので、正解は(2)となります。
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