問 題
寒冷障害(ヒトの低温障害)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 5℃以下の水に突然つかると、5~15分間で生命にかかわる低体温症を生じる。
- 気温が13~16℃程度でも天候によっては低体温症となることがある。
- 乳幼児や高齢者は寒さへの適応力が低く、低体温症のリスクが高い。
- 低体温症の診断は脇の下の体温を測定することで行う。
- 凍傷による障害は、組織の凍結と周辺の血管収縮・血栓による血流阻害により起きる。
正解 (4)
解 説
(4)に関して、体温を測定する部位は、おでこや脇、口腔、直腸などがありますが、それぞれ測定結果が少しずつ異なります。外気の影響を受けやすいおでこは最も誤差が出やすく、次いで脇の下、口腔の順に精度が上がり、直腸で測るのが最も体内の温度(体腔温)に近い値となります。
よって、低体温症の診断は直腸温を測定することで行うため、(4)の「脇の下」が誤りであり、正しくは「直腸」となります。
コメント