問 題
空気熱源ヒートポンプによるビル用マルチパッケージシステムに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 1台の圧縮機に複数台の直膨型空気調和機を組み合わせたものである。
- 個別冷暖房が可能であり、運転時間の制約が少ない。
- ダクト引き回しが室内外に及び、納まりの点で施工上のデメリットがある。
- 加湿器を組み込むことで、ある程度の冬期の湿度調節も可能である。
- 熱源が複数台に分割されているため、1台の故障による影響が小さい。
正解 (3)
解 説
ビル用マルチパッケージシステムとは、(1)と(2)に書かれているように、1台の室外機で複数台の室内機をそれぞれ個別に運転できる空調システムのことです。よって、(1)と(2)は正しいです。
このシステムにおいて、室外機と複数の室内機を結ぶのは「ダクト」ではなく「冷媒配管」です。冷媒配管なのでダクトよりもコンパクトであり、引き回しの自由度が高くなります。よって、納まりが良い点が施工上のメリットとなるので、(3)が誤りの文章です。
(4)と(5)はそれぞれ記述の通りで、特に矛盾もないため、正しい選択肢だと判断できます。
以上から、正解は(3)となります。
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