ビル管理士試験 H23年 問37 問題と解説

 問 題     

電離放射線の生体影響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 網膜損傷を生ずる。
  2. 胎児奇形を生ずる。
  3. 脱毛を生ずる。
  4. 甲状腺癌を生ずる。
  5. 感受性が最も高い細胞はリンパ球である。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

放射線による人体への影響は様々な種類がありますが、大別すると身体的影響と遺伝的影響に分けられます。

身体的影響には、不妊、皮膚潰瘍、白血球減少、脱毛、白内障、悪性腫瘍(甲状腺がん、白血病、皮膚がん)、胎児の障害などがあります。一方で、遺伝的影響としては、染色体異常や胎児奇形などが挙げられます。

よって、(2)の胎児奇形、(3)の脱毛、(4)の甲状腺がんはいずれも電離放射線の生体影響といえます。一方で、(1)にある網膜損傷については、放射線が原因で起きるということは特にありません。

以上から、正解は(1)となります。

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