ビル管理士試験 2025年 問124 問題と解説

 問 題     

給湯設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 給湯循環ポンプは、作動確認を兼ねて分解・清掃を実施する。
  2. 自動空気抜き弁は、弁からの水漏れがある場合には分解・清掃を実施する。
  3. 貯湯槽に流電陽極式電気防食を施す場合は、外部電源が必要である。
  4. 逃し弁は、レバーハンドルを操作して作動を確認する。
  5. 配管系統の末端において、定期的に停滞水の排出を行い、温度測定を実施する。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

(1)は正しいです。給湯循環ポンプは、1年に1回、作動確認を兼ねて分解・清掃を実施します。「1年に1回」という頻度も出題されることがあるので、併せて押さえておいてください。

(2)、(4)、(5)はいずれも正しいです。これらはたまに出題される文章ですが、正解の選択肢にはなりにくいので、あまり気にしなくていいと思います。

(3)が誤りです。電気防食の方式で覚えておきたいのは以下の2つです。

  • 流電陽極式電気防食
  • 外部電源式電気防食

流電陽極式電気防食では、鋼よりもイオン化傾向の大きな(=錆びやすい)金属を接続しておくことで、金属が錆びる要因が発生した際に優先的にそちらが錆び、鋼が守られるという仕組みで防食します。この錆びやすい金属のことを「犠牲陽極」と呼びます。

流電陽極式電気防食では、犠牲陽極が消耗するため取り換えが必要となります。しかし、この方式だと外部電源は必要ありません。よって、(3)の「外部電源が必要である」が誤っています。

一方、外部電源式電気防食では、外部電源から電流を流し(これを防食電流といいます)、これにより鋼中の電位の高低差をなくし、腐食反応を起こさないようにします。

外部電源式電気防食の場合、電流密度の調整など定期的保守が必要にはなりますが、電極の取替えは必要ありません。

以上から、正解は(3)となります。

コメント