問 題
日射・日照に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 直達日射と天空日射は、短波長放射と呼ばれる。
- 紫外線は、体内でビタミンDを生成する作用がある。
- 天空日射とは、太陽光が大気中で散乱して、地上に降りそそいだものである。
- 夏至の晴天日において、南向き鉛直壁面の日積算日射受熱量は、那覇の方が東京より多い。
- 日影曲線とは、地面に垂直な単位長さの棒が水平面に落とす影の先端の位置の軌跡を季節別に描いたものである。
正解 (4)
解 説
(1)は正しいです。ややマイナーな知識ですが、太陽から来る放射(直達日、と天空日射)は主に可視光~近赤外の領域で、これらは短波長放射と呼ばれます。
(2)も正しいです。日光中の紫外線を受けると、体内でビタミンD生成の反応が進みます。
(3)も正しいです。(1)と同様に出題頻度は低いですが、天空日射とは、太陽光が大気や雲で散乱して、地上に降りそそいだものをいいます。ちなみに、直達日射は、太陽から真っすぐに降りそそいだものをいいます。
(4)が誤りです。那覇と東京を比較していますが、那覇のほうが低緯度(赤道に近い)なので、太陽は高い位置まで昇ります。よって、この場合は日光が下に向かって降り注ぐので、地表面(水平面)での日射量が多くなります。その分、壁面(鉛直面)に届く日射量は少なくなります。
一方、東京は比較的緯度が高いので、太陽はやや低めの位置にあり、日光が斜めから射します。よって、地表面(水平面)での日射量は那覇に比べて少ないですが、壁面(鉛直面)に届く日射量は那覇よりも多くなります。
よって、夏至の日の南向き鉛直壁面の日積算日射受熱量は、東京のほうが那覇よりも多いため、(4)の記述は反対です。
(5)は正しいです。日影曲線は、地面に垂直な単位長さの棒が、1日(日の出から日の入りまで)の間に水平面に落とす影の軌跡を描いたものです。
夏至、春分と秋分、冬至で日影曲線が描く軌跡は変わってくるので、日影曲線を季節別に描いて並べると、季節ごとの太陽の動きの違いを比較することができます。
以上から、正解は(4)となります。

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