問 題
ポンプに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- キャビテーションの発生部分には激しい浸食が生じ、ポンプ寿命を低下させる。
- フライホイールなどを付加し、回転体の慣性重量を大きくすることで、停電時の水撃作用を防止できる。
- 配管系における流体摩擦損失及び機器の損失は、管内流速の2乗に比例する。
- 一般に全揚程は吐出し量がゼロのときに最小となり、吐出し量の増加とともに高くなる。
- 揚程曲線が右下がりの曲線部分に運転点をもってくることで、サージングを防げる。
正解 (4)
解 説
この問題は(1)が比較的易しく、(3)が普通で、(2)、(4)、(5)が難しめです。そして正解が(4)であるため、難易度の高い設問だといえます。そのため、捨て問題にしてしまっても構わないと個人的には思います。
(1)は正しいです。まず、流水中で圧力の低い部分ができると、水の一部が気化して水蒸気となって気泡を作ります。続いて、この気泡が圧力の高い部分へ移動するとその圧力に押しつぶされ、配管などに衝撃を与えて配管などに損傷を与えます。この一連の現象がキャビテーションです。
よって、キャビテーションの発生部分には激しい浸食が生じ、ポンプ寿命を低下させます。
(2)も正しいですが、マイナーな知識なのであまり気にしなくていいと思います。
(3)も正しいです。ポンプで送水する際の効率は100%にはならず、どうしても少しの損失が出てしまいます。これらの損失は(3)にあるように、管内流速の2乗に比例します。
(4)が誤りですが、(2)と同様に出題頻度が低いため、難易度は高めです。全揚程は吐出し量がゼロのときに最大となり、吐出し量の増加とともに低くなる下降特性を示します。つまり、(4)の記述は反対です。
(5)は正しいです。サージングとは、ポンプが故障していたり空気が混入したりして流量が確保できていないとき、脈動を伴う不安定な運転となる状態のことです。ここまでは重要事項ですが、今回はこのサージングを防ぐ方法について言及しています。
(5)に記載されている通り、揚程曲線が右下がりの曲線部分に運転点をもってくることで、サージングを防ぐことができます。
以上から、正解は(4)となります。

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