問 題
湿り空気と結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 湿り空気線図では、絶対湿度と露点温度が得られれば状態点が定まる。
- 湿り空気の絶対湿度を同一に維持したまま冷却すると、相対湿度は上昇する。
- 相対湿度100%の湿り空気は、乾球温度、湿球温度ともに露点温度と等しい。
- 表面結露の防止には、室内で発生する水蒸気の量を必要以上に多くしないことも重要である。
- 熱橋(ヒートブリッジ)となった部分では、局所的に結露が発生しやすくなるため注意が必要である。
正解 (1)
解 説
(1)に関して、湿り空気線図(h-x線図)とは、以下のような図です。

上図を見るとわかるように、4つの軸が次のパラメータに対応しています。
- 横軸:乾球温度[℃]
- 縦軸:絶対湿度[kg/kg(DA)]
- 右上がりの軸(左上がりの線):湿球温度[℃]
- 左上がりの軸(右上がりの線):相対湿度[%]
よって、上記の4つのパラメータのうち2つがわかれば、それらの交点の位置が状態点として定まります。
しかし、(1)では「絶対湿度と露点温度」と書かれている点に注意してください。露点温度と絶対湿度は独立したパラメータではなく、ある絶対湿度において相対湿度が100%になるときの温度が露点です。例えば、上図で絶対湿度が0.010[kg/kg(DA)]なら、露点は14[℃]となります。
つまり、絶対湿度と露点温度は双方がつながった値をとるため、これだけでは状態点は一つに定まりません。よって、(1)の記述は誤りです。
以上から、正解は(1)となります。

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