問 題
建築物環境衛生管理基準に基づく清掃及びねずみ等の防除に関する衛生上の措置等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 掃除は、日常行うもののほか、大掃除を、1年以内ごとに1回、定期に、統一的に行う。
- ねずみ等の調査は、6か月以内ごとに1回、定期に、統一的に実施する。
- 殺鼠剤(さっそざい)及び殺虫剤は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律による承認を受けた医薬品又は医薬部外品を用いなければならない。
- 掃除及び廃棄物の処理を行う場合は、厚生労働省告示に基づき掃除用機器及び廃棄物処理設備の維持管理に努めなければならない。
- 建築物環境衛生管理基準において、ねずみその他の厚生労働省令で定める動物とは、ねずみ、昆虫その他の人の健康を損なう事態を生じさせるおそれのある動物をいう。
正解 (1)
解 説
(1)が誤りです。大掃除においては、6か月以内ごとに1回、日常清掃の及びにくい箇所等の汚れ状況を点検し、必要に応じ除じん、洗浄を行います。よって、(1)の「1年以内ごとに1回」が誤りで、正しくは「6か月以内ごとに1回」です。
(2)は正しいです。ねずみ等の調査は、ねずみ等が発生しやすい場所では2か月以内ごと、それ以外の場所では6か月以内ごとが目安となります。ここでは統一的な実施の話をしているので、6か月以内ごとに1回で適切です。
(3)も正しいです。殺鼠剤や殺虫剤は、「医薬品」または「医薬部外品」として承認されている薬剤を使用することができます。
ちなみに、「医薬部外品」というのは「医薬品以外の全てのもの」という意味ではなく、「医薬品ではないが特定の効果を有するもの」として、きちんと承認された製品群のことです。
(4)も正しいですが、これはあまり気にしなくてもいいと思います。
(5)も正しいです。この試験でたびたび使われる「ねずみ等」という言葉は、「ねずみ、昆虫その他の人の健康を損なう事態を生じさせるおそれのある動物」のことです。つまり、ねずみ以外にゴキブリ、ハエ、蚊、ノミ、シラミ、ダニなども含みます。
以上から、正解は(1)となります。

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