問 題
害虫やその防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ニクバエ類の雌成虫は、糞(ふん)や腐敗した動物質などに卵を産み付ける。
- チョウバエ類の発生源は、建築物内では浄化槽や排水溝などである。
- ユスリカ類が建築物内の排水溝やプールから発生することがある。
- チャタテムシ類の防除では、カビの発生を抑えることも必要である。
- ネッタイトコジラミが国内の宿泊施設で発見された事例がある。
正解 (1)
解 説
本問はどの選択肢もややマイナーな知識が問われています。そのため、捨て問題とまでは言いませんが、まだ勉強不足の方は後回しにして、ほかの知識を覚えることを優先してよいと思います。
(1)は誤りです。ニクバエ類は、卵ではなく幼虫を生む卵胎生のハエです。
(2)は正しいです。チョウバエ類の主な発生源は、し尿浄化槽や排水溝などです。ひいてはトイレで発生することもあるため、便所バエなどと呼ばれることもあります。
(3)も正しいです。ユスリカ類の主な発生源は、排水溝やプールなどです。
(4)も正しいです。チャタテムシ類は、カビを餌としていて、高温・多湿時に大発生することがあります。そのため、カビの発生を抑えることがチャタテムシ類の防除につながります。
(5)も正しいです。ネッタイトコジラミは本来は熱帯地方に生息していますが、近年、東京都内の宿泊施設などでも散見されています。
以上から、正解は(1)です。
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