問 題
産業廃棄物管理票(紙マニフェスト)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- マニフェストA票は、排出事業者保存用である。
- マニフェストB1票は、収集運搬業者保存用である。
- 中間処理が終了すると排出事業者に処分業者からD票が返却される。
- 排出事業者は処理の依頼から180日経過してもE票が返却されない場合、業者に対して処分状況を問い合わせる。
- 排出事業者は、引渡時のA票と返却された伝票を照合し、A票、B2票、D票、E票を3年間保存する。
正解 (5)
解 説
(1)~(3)はいずれも正しいです。紙マニフェストA~E票の役割を以下にまとめます。また、電子マニフェストのときもやり取りの流れは同様ですが、各々の記録は情報処理センターにおいて一括管理されるため、保存や返却は不要です。
- マニフェストA票 :排出事業者保存用
- マニフェストB1票 :収集運搬業者保存用
- マニフェストB2票 :運搬作業が終了後、収集運搬業者より排出事業者に返却
- マニフェストC1票 :処分業者保存用
- マニフェストC2票 :中間処理作業が終了後、処分業者より運搬業者に返却
- マニフェストD票 :中間処理作業が終了後、処分業者より排出事業者に返却
- マニフェストE票 :最終処分地での処分が完了後、処分業者より排出事業者に返却
(4)と(5)について、(4)が正しく、(5)が誤りです。
上記の解説の通り、排出事業者の手元に残るのはA票、B2票、D票、E票の4つです。これらのマニフェストは「5年間」保存する必要があります。
また、返却されるべきマニフェスト(B2票、D票、E票)が返却されない場合は、排出事業者は委託業者に対して処分状況を問い合わせる必要があります。このタイミングは、B2票とD票なら処理依頼から90日、E票なら処理依頼から180日経過したときです。
以上から、(5)の「3年間」が誤りで、正しくは「5年間」となるので、正解は(5)です。
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