問 題
木質床材の特徴と維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 無垢(むく)の単層フローリングと、複合フローリングでは、表面の仕上げ方法が異なる。
- アルカリ洗剤の使用は、木質床材を変色させやすいので十分に注意する。
- 体育館の木質床材は、ポリウレタン樹脂などによりシール加工されている。
- シール加工された木質床材は、弾性床材と同様に多量の水で洗浄する。
- 一般に針葉樹の床材は、広葉樹の床材に比べて木質が軟らかい。
正解 (4)
解 説
床材が出題されるときには、繊維床材、硬性床材、弾性床材がテーマになることが多く、今回のように木質床材に特化した出題は珍しいです。そのため、馴染みがなく覚えるのが大変そうだと感じるのであれば、あまりこだわらずに捨て問題としてしまっても構わないと思います。
ただし、「木質床材は水分に弱い」という特徴は頻出事項といえるので、最低でもこの内容だけは押さえておくべきです。実際、これだけ知っておけば、本問も正解の選択肢を選ぶことができます。
(1)は正しいです。木質床材(フローリング)には、無垢の単層フローリングと、合板の複合フローリングがあります。また、それぞれで表面の仕上げ方法は異なります。
(2)も正しいです。木質床材にアルカリ洗剤を使うと変色したり、塗膜を損傷させたりするおそれがあります。よって、使用する際には十分な注意が必要です。
(3)も正しいです。体育館の床材がシール加工されているのは多くの人が経験的に知っていると思います。これは、ポリウレタン樹脂などによるシール加工です。
(4)が誤りです。解説の冒頭で示した通り、「木質床材は水分に弱い」という特徴は重要事項として覚えておいてください。
シール加工された木質床材は、シール加工されていないものに比べるとマシですが、それでも比較的水分に弱いため、多量の水で洗浄するのは不適切です。
(5)は正しいです。広葉樹は木質が硬く、針葉樹は木質が軟らかいという特徴があります。これらは、どちらが良い/悪いではなく、用途によって使い分けられます。
以上から、正解は(4)となります。
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