問 題
繊維床材の特徴と維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ポリプロピレン素材は、復元力に乏しいが、親水性の汚れがしみになりにくい。
- ウール素材は、耐久性が高いが、親水性の汚れがしみになりやすい。
- しみ取り作業は、定期清掃で行う。
- 繊維床材は、パイルの空隙に土砂やほこりが堆積しやすい。
- パイル表面の粗ごみの除去には、カーペットスイーパを用いる。
正解 (3)
解 説
(1)と(2)はともに正しいです。ややマイナーな知識ですが、ポリプロピレンは(この試験の範囲内では)最も耐久性が低く、復元力に乏しいです。しかし、吸水しにくいため水性の汚れは落としやすいです。
一方、ウール素材はポリプロピレンの反対で、耐久性は高いですが、親水性の汚れを吸い込みやすく、しみになりやすい傾向があります。
(3)が誤りです。しみ取りは、しみができたらその都度やったほうが良いです。時間が経つと、汚れが素材の中まで浸透してしまい、取り除くのが難しくなります。よって、「定期清掃」ではなく「日常清掃」で行うべきです。
(4)は正しいです。カーペットなどの繊維床材は、パイル(毛足)の中に土砂やほこりがたまりやすいです。
(5)も正しいです。パイル表面の粗ごみの除去には、カーペットスイーパを用いるのが適切です。また、パイル内部のほこりの除去には、吸引力の強いアップライト型真空掃除機が適しています。
以上から、正解は(3)となります。
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