ビル管理士試験 2024年 問149 問題と解説

 問 題     

清掃分野における床維持剤を説明する内容として、最も不適当なものは次のうちどれか。

  1. フロアオイル:鉱油を主体とし、木質系床材の保護と美観の向上に使用される
  2. フロアポリッシュ:塗布乾燥後に皮膜を形成し、物理的・化学的方法により、容易に除去できる製品群
  3. フロアシーラ:塗布乾燥後に皮膜を形成し、物理的・化学的方法によっても容易には除去できない製品群
  4. 水性フロアポリッシュポリマータイプ:不揮発性成分として、合成樹脂等のポリマが主原料
  5. 水性フロアポリッシュワックスタイプ:一般的に樹脂ワックスと呼ばれ、フロアポリッシュの主流

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(1)は正しいです。フロアオイルは、鉱油を主体とし、常温で液体のものをいいます。これは、表面加工されていない木質系床材の保護のために用いられます。

(2)と(3)はともに正しいです。フロアポリッシュは仕上げ剤ともいい、物理的・化学的方法により容易に除去できます。一方、フロアシーラは目止め剤ともいい、物理的・化学的方法によっても容易に除去できません。

(4)が正しく、(5)が誤りです。代表的なフロアポリッシュとして、以下の4分類が挙げられます。

  1. 水性ポリマータイプ
  2. 水性ワックスタイプ
  3. 乳化性ワックスタイプ
  4. 油性ワックスタイプ

このうち、よく使われているのは水性ポリマータイプです。ワックスタイプに比べて取り扱いやすい上、安価かつ耐久性に優れていることなど多くのメリットがあります。よって、(5)の「フロアポリッシュの主流」が明確に誤りだといえます。

以上から、正解は(5)となります。

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