問 題
建築物清掃管理の評価に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 品質評価の目的の一つには、要求品質と実際の品質とのギャップを修正することがある。
- 組織品質は、事業所管理品質と現場管理品質の二つによって構成される。
- 作業の評価は、長期的維持管理の観点から日常的チェックだけでは不十分である。
- 管理者が評価を行う場合は、四半期ごとに1回実施するよう計画する。
- 作業の改善点は、仕様書や作業基準表の内容に限定したうえで決定する。
正解 (5)
解 説
(1)は正しいです。記述の通り、実施した清掃の品質が、建築物利用者の要求品質とずれているのであれば、そのギャップを修正する必要があります。
(2)も正しいです。清掃の品質評価は、作業品質と組織品質から成ります。さらに、組織品質は事業所管理品質と現場管理品質の二つによって構成されます。
「品質評価の分類」
- 作業品質
- 組織品質
- 事業所管理品質
- 現場管理品質
(3)も正しいです。短期的維持管理の観点からいえば、日常的チェックだけで足りるかもしれませんが、長期的維持管理の観点からは日常的チェックだけでは不十分だといえます。
(4)も正しいです。清掃作業の実施状況の点検や管理者による評価は、四半期ごとに実施します。
(5)が誤りです。作業の改善点は、仕様書や作業基準表に限定せず、建物全体の衛生性に着目して見出す必要があります。
以上から、正解は(5)となります。
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