問 題
建築基準法における建築行為の用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 模様替とは、既存の建築の部分について行う改修工事で、おおむね同じような形、寸法、材料で行うことである。
- 既存の建築物の床面積を増加させることは、増築に該当する。
- 既存の建築物の全部あるいは一部を除却し、今まで建っていた建築物と構造、規模、用途が著しく異ならないものを建てることは、改築に該当する。
- 大規模修繕とは、建築物の主要構造部の1種以上について行う過半の修繕のことである。
- 同一敷地内での建築物の位置の変更は、移転に該当する。
正解 (1)
解 説
(1)が誤りです。模様替とは、建築物の構造、規模、機能の同一性を損なわない範囲で改造することをいいます。そのため、既存の形、寸法、材料を踏襲する必要はありません。
(2)は正しいです。増築とは、既存の建築物の床面積を増加させることです。
(3)も正しいです。改築とは、既存の建築物の全部あるいは一部を除去して、構造、規模、用途が著しく異ならない建物をつくることです。
(4)も正しいです。大規模修繕とは、建築物の主要構造部の1種以上について行う過半の修繕のことです。
(5)も正しいです。移転とは、既存の建築物を同一敷地内で移動することです。もし別の敷地へ移動するのなら、建築基準法ではそれは「移転」とは呼ばず、元の土地では「除却」という扱いになり、移す先の土地では「新築」という扱いになります。
以上から、正解は(1)です。
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