問 題
室内空気環境の測定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 微生物の測定には、ATP(アデノシン三リン酸)法がある。
- ダニアレルゲンの測定には、酵素免疫測定法がある。
- オゾンの測定には、検知管法がある。
- ラドンガスの測定には、シンチレーションカウンタを用いる方法がある。
- アスベストの測定には、紫外線吸収スペクトル分析法がある。
正解 (5)
解 説
本問のように、室内空気環境の測定方法を問う問題は頻出です。種類が多くて大変ですが、出題傾向の高いものを以下にまとめるので、知識としてできる限り覚えておくことをお勧めします。
【一酸化炭素の測定法】
- 検知管法
- 定電位電解法
- ガスクロマトグラフ法
【二酸化炭素の測定法】
- 検知管法
- 非分散型赤外線吸収法
【窒素酸化物の測定法】
- 吸光光度法
- 化学発光法
【イオウ酸化物の測定法】
- 溶液導電率法
- 紫外線蛍光法
【オゾンの測定法】
- 紫外線吸収法
- 半導体法
- 吸光光度法
- 化学発光法
- 検知管法
- CT法
【酸素の測定法】
- ガルバニ電池方式
- ポーラログラフ方式
【アスベストの測定法】
- 光学顕微鏡(位相差顕微鏡)による測定法
- 電子顕微鏡による測定法
【アレルゲンの測定法】
- 表面プラズモン共鳴法 (花粉アレルゲン)
- エアロアレルゲン・イムノブロット法 (花粉アレルゲン)
- 酵素免疫測定法(ELISA法) (ダニアレルゲン)
【微生物の測定法】
- 培地法
- ATP法
よって、(5)の「紫外線吸収スペクトル分析法」が誤りで、アスベストの測定には「光学顕微鏡」か「電子顕微鏡」を使う方法が用いられます。
ちなみに、上記の解説には(4)の「ラドンガス」に関する記載がありませんが、頻出事項ではない(見慣れない)選択肢が正解になる確率は極端に低いので、このような選択肢の正誤は判定せずにスルーして構いません。
以上から、正解は(5)となります。
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