問 題
換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 全熱交換器は、導入外気と排気の間で熱交換を行い、外気負荷軽減による省エネルギーを図る装置である。
- 外気処理空調機は、居室に必要な導入外気に対する温湿度調整・空気浄化等の処理を専用に行う装置である。
- 建築基準法施行令では、住宅等の居室のシックハウス対策として、機械換気設備を用いる場合の必要換気量は、換気回数で0.3回/h以上と規定されている。
- 便所、浴室では、換気設備が単独で設置されることが多い。
- 建築物衛生法における空気調和設備を設けている特定建築物の空気環境の管理基準では、一酸化炭素の含有率は、6ppm以下とされている。
正解 (3)
解 説
(1)は正しいです。全熱交換器は、外気負荷の軽減を目的として、導入外気と排気の間で顕熱・潜熱を同時に熱交換する装置です。
(2)と(4)はいずれも正しいです。これらは特に重要事項ではありませんが、基本的な内容で矛盾点もないため、正しい記述だと判断しやすいと思います。
(3)が誤りです。シックハウス対策として定められている換気回数は、「0.3回/h以上」ではなく「0.5回/h以上」です。
誤りの数値が正解から極端に離れているわけではないので、これはやや難易度の高い問題だといえます。
(5)は正しいです。一酸化炭素の含有率の基準値は「6ppm」であり、これは重要事項として必ず押さえておきたい知識です。
以上から、正解は(3)となります。
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