問 題
地域冷暖房システムに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 個別熱源システムに比べて、大気汚染などの環境負荷が低減する。
- 不特定多数の需要家に供給する熱源プラントは、規模の大小にかかわらず、熱供給事業法の適用を受ける。
- 各建築物の煙突や冷却塔が不要となり、都市景観の向上に役立つ。
- 熱源装置の大型化、集約化により効率的な運用が可能となる。
- 個別の建築物の有効用途面積が拡大し収益性が増大する。
正解 (2)
解 説
(1)は正しいです。地域冷暖房では熱源を集約することで効率が向上し、燃焼設備が減るため、大気汚染や環境負荷を低減できます。また、再生可能エネルギーを利用しやすい点も環境に有利です。
(2)が誤りです。熱供給事業法の適用を受けるかどうかは、供給規模によって決まり、一定以下の小規模なプラントは適用外となります。
(3)は正しいです。地域冷暖房では、建物ごとの個別の熱源設備が必要なくなるので、煙突や冷却塔が減り、都市景観の向上に役立ちます。
(4)も正しいです。熱源を大型化・集約化することで、設備の運転効率が向上し、エネルギーやコストの削減が可能です。
(5)も正しいです。地域冷暖房を採用すると、建物内に個別の熱源装置を設置するスペースが不要となり、有効面積が増えるため、収益性が向上します。
以上から、正解は(2)となります。
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