問 題
換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 1人当たりの必要換気量は、呼吸による酸素の消費量を基準として求めることが多い。
- 換気回数は、換気量を室容積で除したものである。
- 局所換気は、室全体ではなく、汚染物質が発生する場所を局所的に換気する方法である。
- 機械換気は、送風機や排風機等の機械力を利用して室内の空気の入替えを行う方法である。
- 自然換気の原動力は、建物外部の風や建物内外の温度差である。
正解 (1)
解 説
(1)に関して、必要換気量は「酸素の消費量」ではなく、「二酸化炭素の排出量」を基準にして求めます。
酸素濃度は大気中に21%もあり潤沢なので、人が多少呼吸をしたくらいでは室内の酸素濃度に影響が及ぶことはほとんどありません。
一方、二酸化炭素は大気中に400ppm(0.04%)ほどしかなく、室内に人が多いとこれが1000ppmになるなど、室内では二酸化炭素濃度の変動が大きいです。
よって、こちらを基準に必要換気量を考えたほうが現実的で有用です。
以上から、正解は(1)となります。
この問題では、ほかの選択肢の記述もどれも基本的かつ重要なので、併せて押さえておいてください。
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