問 題
低温障害に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- しもやけ(凍瘡、とうそう)は、低温により、体の一部が凍ってしまったものである。
- 5℃以下の水に突然漬かると、5~15分間で生命にかかわる低体温症を生じる可能性がある。
- 天候により、気温が13~16℃程度でも低体温症となることがある。
- 低体温症が進行すると震えは止まる。
- 低体温症の診断は直腸温の測定により行う。
正解 (1)
解 説
低温障害に関する出題は珍しいです。(2)や(3)に出てくる数値が正しいかどうかの判断も難しいと思うので、もし業務などであまり関わることがないのであれば、個人的には捨て問題としてしまっても構わないと思います。
一応答えを示しておくと、(1)の文章が誤りです。
低温により体の一部が凍ってしまうのは、「しもやけ(凍瘡)」ではなく「凍傷」です。凍傷による障害は、組織の凍結と周辺の血管収縮・血栓による血流阻害によって起こります。
しもやけ(凍瘡)は凍傷とは異なり、組織が凍結するほどの極低温ではなく、寒冷な環境(0~10℃程度)と湿度などの要因が長時間続くことで血流障害を起こし、皮膚に赤み・かゆみ・痛みなどを生じるものです。
以上から、正解は(1)となります。
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