問 題
浄化槽の単位装置として採用されている接触ばっ気槽の点検項目として、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 水温
- pH
- ばっ気部分の発泡状況
- MLSS濃度
- 生物膜の付着状況
正解 (4)
解 説
ばっ気槽では、空気を吹き込んで撹拌することで、槽内の活性汚泥中にいる好気性微生物が水質汚濁の原因物質を酸化分解します。
一方、接触ばっ気槽では、ばっ気槽にろ材と担体を入れて、そこに好気性微生物を固定することで生物膜を形成させ、酸素と好気性微生物が接触しやすいようにしています。これにより、さらに効率的な有機物の分解を行うことができます。
ここで、MLSSは活性汚泥浮遊物質のことで、好気性微生物を入れて生物膜を形成する「接触ばっ気槽」ではなく、活性汚泥に酸素を吹き込むだけの「ばっ気槽」における重要な点検項目となります。
よって、(4)の「MLSS濃度」が接触ばっ気槽の点検項目として不適当なので、正解は(4)です。
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