問 題
パッケージ型空調機方式で使用する外気処理ユニットに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ビル用マルチパッケージと同一の冷媒ラインに接続可能である。
- 導入した外気に加熱・冷却を行うことが可能である。
- 導入した外気は加湿された後に直膨コイルを通過する。
- 全熱交換器を組み込んだユニットである。
- 給排気の風量バランスについて注意が必要である。
正解 (3)
解 説
外気処理ユニットの特徴についての出題は珍しいです。もし業務などであまり関わることがないのであれば、個人的には捨て問題としてしまっても構わないと思います。
一応答えを示しておくと、(3)の文章が誤りです。
外気処理ユニットとは、冷媒直膨コイル、全熱交換器、加湿器、フィルタなどを組み込んだユニットです。取り込んだ外気を全熱交換器や送風機、直膨コイルを通したのちに加湿し、給気として室内に送ります。そして、室内から戻ってきた還気を再び全熱交換器を通して排風機から排気します。
そのため、外気処理ユニットにおける加湿工程は、直膨コイルを通過した後、室内に給気される直前となります。これは、直膨コイルで外気の温度調節をしたあとに加湿をしたほうが、給気の湿度をコントロールしやすいためです。
もしも先に加湿をした場合、直膨コイルで外気の温度を上げた際に相対湿度が低下するため、狙い通りの湿度管理が難しくなります。
以上から、正解は(3)となります。
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