問 題
空気調和方式と設備の構成との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 定風量単一ダクト方式 混合ユニット
- 変風量単一ダクト方式 VAVユニット
- ダクト併用ファンコイルユニット方式 還気ダクト
- 分散設置空気熱源ヒートポンプ方式 室外機
- 外調機併用ターミナルエアハンドリングユニット方式 VAVユニット
解 説
(1)が誤りです。混合ユニットとは、冷房空気と暖房空気を混合させてから室内へと送る装置のことで、二重ダクト方式に用いられます。
一方で、定風量単一ダクト方式では、給気温度を変化させて熱負荷に対応します。そのために用いる設備は、CAVユニット(Constant Air Volume：定風量ユニット)です。
(2)は正しいです。変風量単一ダクト方式では、給気風量を変化させて熱負荷に対応します。そのために用いる設備は、VAVユニット(Variable Air Volume：変風量ユニット)です。
(3)も正しいです。ダクト併用ファンコイルユニット方式は、ファンコイルユニットを単一ダクト方式と併用することで、個別制御性を高めたシステムです。これは定風量単一ダクト方式や変風量単一ダクト方式と同様、還気ダクトを持ちます。
覚え方として、定風量単一ダクト方式や変風量単一ダクト方式、ダクト併用ファンコイルユニット方式など「ダクト」と付く方式は、給気ダクトと還気ダクトの両方を持つと考えてください。
一方で、分散設置空気熱源ヒートポンプ方式やターミナルエアハンドリングユニット方式など「ダクト」が付かない方式は、給気ダクトだけ持っていて還気ダクトを持たない場合が多いです。
(4)も正しいです。分散設置空気熱源ヒートポンプ方式は、ビル用マルチパッケージとしてよく用いられます。これは、1台の室外機に複数の室内機を接続するタイプのことなので、室外機を持っています。
(5)も正しいです。ターミナルエアハンドリングユニット方式では、CAVユニットとVAVユニットの両方を組み合わせて空気を調和します。
以上から、正解は(1)となります。
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