問 題
ヒトの温熱的快適性に影響する因子として、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 室内の気流
- 室内の相対湿度
- 室内の二酸化炭素濃度
- 着衣量
- 季節
正解 (3)
解 説
ヒトの温熱的快適性は、環境側要素と人体側の着衣量、代謝量に影響されます。
(1)は正しいです。たとえば扇風機の風を受けることを想像してみると、暑いときだと気持ち良く、寒いときだと不愉快に感じると思います。そのため、室内の気流はヒトの温熱的快適性に影響を与えると判断できます。
(2)も正しいです。湿度が著しく高い場合は汗をかきにくくなるので、うまく熱放散できずに不快感が増す傾向があります。よって、これもヒトの温熱的快適性に影響する因子となります。
(3)が誤りです。二酸化炭素は普通400ppmくらいで、高くても1000ppmとかそれを少し上回る程度です。ppmは百万分率のことなので、これを%に直すと、400~1000ppm → 0.04~0.10%となります。
つまり、どちらにしても空気中の割合からいえば微々たる差しかなく、これが高くても低くても、温熱的快適性という観点からはほとんど違いがありません。
(4)は正しいです。当然ですが、着衣量が多ければ暖かく、着衣量が少なければ寒く感じます。そのため、これもヒトの温熱的快適性に影響する因子の一つです。
(5)も正しいです。季節によって気温や湿度が変わるので、ヒトの温熱的快適性に大きな影響を与えます。
以上から、正解は(3)となります。
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