ビル管理士試験 2023年 問12 問題と解説

　問 題　　　　　

建築物衛生法に基づく事業の登録に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1. 建築物の環境衛生上の維持管理業務を行うためには、登録を受けることが必要である。
2. 登録を受けるには、物的要件、人的要件、その他の要件が一定の基準を満たしていなければならない。
3. 登録の有効期間は6年であり、6年を超えて登録業者である旨の表示をしようとする場合は、新たに登録を受けなければならない。
4. 登録を受けていない者が、登録業者もしくはこれに類似する表示をすることは禁止されている。
5. 建築物の衛生管理業務を営む者の資質の向上を図ることを目的として、建築物衛生法施行後に導入された制度である。

　解 説　　　　　

(1)が誤りです。登録を受けなくても、建築物の環境衛生上の維持管理業務(清掃業など)を生業とすることは可能です。ただし、登録をしていればその旨を表示してアピールすることができる一方、未登録なら当然、その旨の表示ができません。

(2)と(5)はともに正しいです。昭和55年に、建築物の衛生管理業務を営む者の資質の向上を図るため、一定の人的、物的基準を要件とする事業者の都道府県知事による登録制度が設けられました。

(3)も正しいです。登録の有効期間は「6年」となります。この数値を変えて誤りの選択肢として出題されることも多いので、正しい数値を覚えておいてください。

(4)も正しいです。(1)の解説に記載した通り、登録を受けなくても事業を行うことはできますが、勝手に登録しているような表示をすることは認められません。

以上から、正解は(1)となります。