問 題
アレルゲンと微生物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- オフィスビル内のアレルゲンの大部分は細菌類である。
- 空気調和機内は、微生物の増殖にとって好環境となる。
- アルテルナリアは、一般環境中に生育するカビである。
- ダンプネスは、過度の湿気を原因とするカビ臭さや微生物汚染等の問題が確認できるような状態をいう。
- 大部分のダニアレルゲンの粒径は、数μm以上である。
正解 (1)
解 説
(1)で、細菌類もアレルゲンにはなりますが、オフィスビルにおいて多く存在するアレルゲンは、花粉やダニなどです。場合によってはカビやペットの毛なども多く存在するかもしれません。よって、(1)は誤りです。
(2)で、空気調和機内は結露などにより湿った環境が多く、微生物の増殖にとって有利な好環境といえます。よって、(2)は正しいです。
(3)はややマイナーなので気にしなくてもいいかもしれませんが、正しい文章です。アルテルナリアは一般環境中に生育するカビの一種で、代表的なカビアレルゲンとして挙げられます。
(4)で、ダンプネス(dampness)を直訳すると「湿気」です。一般的に日本語(カタカナ語)として用いられる場合には、ダンプネスは、過度の湿気を原因とするカビ臭さや微生物汚染等の問題が確認できるような状態を指す言葉となります。よって、(4)は正しいです。
(5)で、ダニアレルゲンやカビアレルゲンの粒径は、いずれも数μm以上です。よって、(5)も正しいです。
以上から、正解は(1)となります。
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