ビル管理士試験 2022年 問50 問題と解説

 問 題     

自然換気の換気力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 温度差による換気力は、開口部の高さの差に比例して増加する。
  2. 温度差による換気力は、室内外空気の密度差に比例して増加する。
  3. 風力による換気力は、外部風速の2乗に比例して増加する。
  4. 風力による換気力は、開口部での風圧係数の2乗に比例して増加する。
  5. 風力による換気力は、風向きが変わると変化する。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

自然換気の換気力は、温度差による換気力PΔ℃と風力による換気力Pで別の式が用いられます。本問の類題は数年置きに出題されているので、2つの換気力の式を覚えておくことをお勧めします。

【温度差による換気力】

  • PΔ℃:温度差による換気力 [Pa]
  • h:開口部(給気口と排気口)の高さの差 [m]
  • ρout:室外空気の密度 [kg/m3]
  • ρin:室内空気の密度 [kg/m3]
  • g:重力加速度

【風力による換気力】

  • P:風による換気力 [Pa]
  • ρout:外気の密度 [kg/m3]
  • v:建築物の上空の風速 [m/s]
  • C:風圧係数

以上を踏まえて選択肢を見ると、(4)の「風圧係数の2乗に比例」が誤りで、正しくは「風圧係数に比例」となることがわかります。

よって、正解は(4)です。

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