ビル管理士試験 2022年 問15 問題と解説

 問 題     

地域保健法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 地域保健法は、保健所法を改正して制定された。
  2. 保健所は、都道府県、地方自治法の指定都市、中核市その他の政令で定める市又は特別区がこれを設置する。
  3. 都道府県知事は、保健所の所管区域を設定するにあたっては、事前に厚生労働大臣の承認を得なければならない。
  4. 厚生労働大臣は、地域保健対策の推進に関する基本的な指針を定めなければならない。
  5. 市町村は、市町村保健センターを設置することができる。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

(1)は正しい記述ですが、マイナーな知識なのでスルーでいいと思います。

(2)も記述の通りで、保健所は、都道府県のほか、指定都市、中核市、政令市、特別区にも設置されます。

(3)に関して、都道府県知事が保健所の所管区域を設定する際には、特に事前に厚生労働大臣の承認を得る必要はありません。その地域にある医療機関や介護施設などの状況を踏まえながら、知事の権限で保健所の所管区域を設定することができます。よって、(3)が誤りの選択肢となります。

(4)と(5)はいずれも正しいです。これらはそこまで重要事項というわけではないので、(1)と同じくスルーしても構わないと思います。そうすると(1)、(4)、(5)の3つも判断がつかないことになりますが、消去法ではなく(3)が誤りだと的確に答えられれば問題ありません。

以上から、正解は(3)です。

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