問 題
排水通気配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 通気管の末端を、窓・換気口等の付近に設ける場合は、その上端から600mm以上立ち上げて大気に開放する。
- 特殊継手排水システムは、排水横枝管への接続器具数が比較的少ない集合住宅やホテルの客室系統に多く採用されている。
- 間接排水管の管径が30mmの場合の排水口空間は、最小50mmである。
- 結合通気管は、高層建物のブランチ間隔10以上の排水立て管において、最上階から数えてブランチ間隔10以内ごとに設置する。
- ループ通気管は、最上流の器具排水管が排水横枝管に接続される位置のすぐ下流から立ち上げて、通気立て管に接続する。
正解 (3)
解 説
(1)と(5)はともに正しい文章です。これらは今回のように正しい文章のまま出題されることが多いです。誤答としてはほとんど出題されないので、あまり注意しなくても構わないと思います。
(2)も正しいです。今回のように「特殊継手排水システムは、排水横枝管への接続器具数が少ない~」というのが正解ですが、「接続器具数が多い~」という記述が誤りの選択肢としてたびたび出題されています。注意して覚えておいてください。
(3)で、間接排水管の管径と排水口空間との関係は、以下の通りです。これは頻出なので、ぜひ覚えておくべき重要事項です。
※ ただし、飲料用貯水槽等の間接排水管に設ける排水口空間は、管径に関わらず最小150mmとする。
よって、(3)の管径は30mmなので、最小排水口空間は100mmとなります。そのため、(3)の記述が誤りで、これが正解となります。
(4)も正しいです。結合通気管のブランチ間隔は「10」です。これがほかの数字になっていても気付けるようにしてください。
以上から、正解は(3)となります。
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