問 題
給水設備の配管に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 給水管と排水管が平行して埋設される場合には、給水管は排水管の上方に埋設する。
- 止水弁は、主管からの分岐、各系統の起点、機器との接続部等に設置する。
- ポンプに弁及び配管を取り付ける場合には、その荷重が直接ポンプにかからないように支持する。
- 建物の揺れ、配管の振動等による変位を吸収するため、貯水槽と配管との接続には伸縮継手を使用する。
- 機器との接続配管は、機器の交換の際に容易に機器が外せるフランジ接合などとする。
正解 (4)
解 説
(4)は「伸縮継手」ではなく、「可とう継手」とするのが正しいです。
可とう継手とは可とう性を持つ継手のことで、可とう性というのは、弾性変形のしやすさのことです。このため、振動を吸収できる性質を持ちます。
一方で、伸縮継手は、その名の通り伸縮性のある継手です。
配管は一般に温度が上がれば膨張し、温度が下がれば収縮します。その熱膨張や熱収縮を吸収する仕組みがないと配管が割れたり曲がったりしてしまいますが、伸縮継手を設けることで、この部分で熱膨張や熱収縮を受けることができるので、配管へのダメージが減らせます。
よって、伸縮継手は「振動防止対策」として用いられるのではなく、「膨張対策・収縮対策」として用いられます。
以上から、正解は(4)です。
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