問 題
建築材料と部材の性質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- スランプ試験によるスランプ値が大きいほど、コンクリートの流動性が高いと評価できる。
- CLTは、挽(ひき)板を繊維方向が直交するように積層した板材である。
- AE剤は、モルタルやコンクリートの中に多数の微小な空気泡を均一に分布させるために用いる。
- 鋼材の引張試験において、破断したときのひずみ度を伸びという。
- 木材の強度は、幹の半径方向(放射軸)、年輪の接線方向、繊維方向(幹軸)の順に大きくなる。
正解 (5)
解 説
本問は出題頻度から見ればかなりマイナーな部類です。過去10年以上さかのぼっても、選択肢(1)~(5)に出てくる「スランプ試験」、「CLT」、「AE剤」、「伸び」、「木材の強度」に関する知識はほとんど問われていません。
そのため、もし業務などであまり関わることがないのであれば、個人的にはこの問題を捨て問題として扱っても構わないと思います。
一応答えを示しておくと、(5)の文章が誤りです。木材の強度の大小は次のようになります。
- 年輪の接線方向 < 幹の半径方向(放射軸) < 繊維方向(幹軸)
よって、正解は(5)です。
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