問 題
建築物と日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 夏期における建築物の日射受熱量を減少させるには、東西の壁面・窓面はなるべく小さくする方が有利である。
- 直射日光は天気によって大きく変動するため、昼光を照明として利用する場合は、天空光のみを利用する。
- 内付けブラインドの日射遮蔽効果は、50%程度しか望めない。
- 夏至の日の南壁面の日積算日射量は、低緯度に位置する那覇の方が東京より大きい。
- ライトシェルフとは、部屋の奥まで光を導くよう直射日光を反射させる庇(ひさし)のことである。
正解 (4)
解 説
(4)では那覇と東京を比較していますが、那覇のほうが低緯度(赤道に近い)なので、太陽は高い位置まで昇ります。よって、この場合は日光が下に向かって降り注ぐので、地表面(水平面)での日射量が多くなります。その分、壁面(鉛直面)に届く日射量は少なくなります。
一方、東京は比較的緯度が高いので、太陽はやや低めの位置にあり、日光が斜めから射します。よって、地表面(水平面)での日射量は那覇に比べて少ないですが、壁面(鉛直面)に届く日射量は那覇よりも多くなります。
以上から、夏至の日の南壁面の日積算日射量は、東京のほうが那覇よりも大きいため、(4)の記述が誤りであり、(4)が正解となります。
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