問 題
音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 人間の可聴範囲は、音圧レベルでおよそ0~130dBの範囲である。
- 対象音と暗騒音のレベル差が15dBより大きい場合は、暗騒音による影響の除去が必要である。
- 空気中の音速は、気温の上昇と共に増加する。
- 低周波数域の騒音に対する人の感度は低い。
- 時間によって変動する騒音は、等価騒音レベルによって評価される。
正解 (2)
解 説
(2)の暗騒音とは、ある騒音環境下で対象とする特定の音以外の音の総称のことです。暗騒音という用語の意味はたびたび出題されているので、重要知識としてぜひ覚えておいてください。
ここで、対象音の測定値が暗騒音の測定値よりも数dB大きい程度だった場合、対象音の測定結果は色々な音(対象音とその他の環境音)が混ざった数値となっています。よって、対象音を正しく評価するためには、測定音に対して暗騒音による影響の除去が必要となります。
一方で、対象音が暗騒音よりも10dB以上大きい場合には、対象音が周りの音よりも極端に大きいということなので、その測定値はそのまま対象音が発している音であると判断することができます。
以上から、(2)ではレベル差が15dBもあるので、暗騒音による影響の除去は必要ありません。よって、正解は(2)となります。
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