問 題
音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 聴力レベルがプラスの値は、基準値よりも聴力が良いことを意味する。
- 音の感覚の受容器である耳は、外耳、中耳、内耳に分けられる。
- 聴覚の刺激となる音には、頭蓋骨を伝わる音が含まれる。
- 音の大きさを評価する尺度として、聴覚系の周波数特性で補正したA特性音圧レベルがある。
- 聴力レベルのスクリーニングとして、職場の定期健康診断では1,000Hzと4,000Hzの聴力レベルが測定される。
正解 (1)
解 説
(1)に関して、聴力レベルとは、ある周波数[Hz]の音を小さい音量から徐々に大きくしていって、音が聞こえたと認識できたときの音の強さ[dB]のことです。健康診断でよく用いられるのは、(5)の通り1,000[Hz]と4,000[Hz]の音です。
よって、聴力が良ければ小さい音を聞き取れるので、そのときの聴力レベルは小さい値となります。逆に聴力が悪いなら大きな音でないと認識できないので、そのときの聴力レベルは大きい値をとります。
以上から、(1)の記述は反対で、聴力レベルがマイナスの値は、基準値よりも聴力が良いことを意味します。
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