ビル管理士試験 2020年 問149 問題と解説

 問 題     

清掃作業に使用する洗剤に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 表面洗剤は、界面活性剤を配合して、泡立ちやすいようにしてある。
  2. 洗剤に使用する界面活性剤は、陰イオン系と非イオン系に大別される。
  3. 界面活性剤は、液体の表面張力を高くする働きをもつ。
  4. 洗剤の効果を高める助剤(ビルダ)には、汚れの再付着を防止するものがある。
  5. 洗剤は、使用する濃度が低ければ低いほどよい。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(1)で、表面洗剤の役割は、素材そのものは傷めたり汚したりせずに、表面に付いた汚れだけを除去することです。表面洗剤を泡立ててしまったら、表面だけでなく素材自体にまで影響を及ぼしてしまうため不都合です。よって、表面洗剤は、あまり泡が立たないように作られています。

(2)で、界面活性剤には、陰イオン系、陽イオン系、非イオン系、両性系の4種類があります。

(3)で、界面活性剤は液体の表面張力を低くする働きがあります。これによって、汚れが床などに吸着している力を弱め、床などから汚れをはがすことが可能となります。

(4)は正しい記述なので、これが正解です。

(5)で、洗剤の濃度がものすごく低いと、それはもはや「ただの水」なので、洗剤としての効果は期待できません。一方、洗剤の濃度が高ければ高いほどよいというものでもなく、一定の適正範囲の濃度で使用することによって、最大の洗浄効果を発揮することができます。

以上から、正解は(4)です。

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