ビル管理士試験 2020年 問16 問題と解説

 問 題     

水質汚濁防止法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 特定施設を有する事業場(特定事業場)から排出される水について、排水基準以下の濃度で排水することを義務付けている。
  2. 公共用水域への排出とは河川、湖、海等への排出であって、下水道に排出する場合を含まない。
  3. 都道府県は、条例により国が定めた排水基準よりも厳しい基準を定めることができる。
  4. 工場や事業場から公共用水域に排出される排水が規制対象であり、地下への水の浸透を含まない。
  5. 日平均排水量が50m3以上であるホテルは、水質汚濁防止法に基づく特定事業場である。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(4)に関して、水質汚濁防止法の対象範囲は「公共用水域」及び「地下水」です。そのため、(4)の後半部分「地下への水の浸透を含まない」が誤りであるため、(4)が正解となります。

ちなみに、(2)にもあるように、公共用水域とは河川、湖、海など、一般人が触れる可能性のある水域のことです。一般人がその水に触れることを想定していない下水道は公共用水域ではありません。

特定事業場から下水道に排出される水については、水質汚濁防止法ではなく下水道法で規制されます。

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